環境検査に適したノロウイルス拭き取り検査用キットを発売

　タカラバイオ株式会社は、「TaKaRaノロウイルス拭き取り検査用キット」を本年5月13日より発売します。

 

　ノロウイルスは、感染性胃腸炎を引き起こすウイルスで、冬季を中心に流行する食中毒の主な原因の一つです。感染力が強く、接触により感染するため、感染防止には、環境中のノロウイルスを早期に検出し清浄化対策を行なうことが重要とされています。　

 

　本キットは、拭き取り検体に含まれるノロウイルスを専用の濃縮液により迅速・効率的に濃縮し、リアルタイムPCR法で高感度・簡便に検出します。

 

＜本キットの特長＞

• 拭き取り検体に専用濃縮液_{注１}を添加し、室温で遠心分離を行い、従来法では3時間以上を必要としたノロウイルス濃縮操作が約20分で完了します。高い感度での検出が可能です。
• ウイルスの遺伝子抽出時の熱処理が不要で、濃縮・遠心後の沈殿物を水に溶解するだけで、リアルタイムPCR法に供することができます。
• 厚生労働省による公定法_{注２} に準拠したPCRプローブを採用しています。
• 本キットには、ノロウイルス濃縮液とノロウイルスの遺伝子検出用反応試薬がすべて含まれます。拭き取りには市販のスワブキットが使用できます。

 

　当社はPCR法の産業分野への展開の一環として、検査会社向けに、有害なウイルスや細菌の検出キットを多く販売しています。新たに本キットを製品ラインナップに加え、当社製品が産業分野に幅広く利用されることを通じ、バイオ産業支援事業の拡大を目指しています。

 

（注１）　本キットの専用濃縮液は、神戸常盤大学・保健科学部の研究成果に基づきます。

（注２）　厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課より通知　「ノロウイルスの検出法について」

（平成15年11月5日付食安監発第1105001号別添　最終改正：平成25年10月22日付食安監発1022第1号）

 

【 製品概要、写真 】

 

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