タカラバイオ株式会社は、大阪大学大学院工学研究科(所在地:大阪府吹田市)に「タカラバイオ バイオプロセス共同研究講座」を2026年10月1日付で開設します。

 

 遺伝子治療、バイオ医薬品、バイオものづくりをはじめとする先端バイオ分野では、品質を安定的に確保し、実用化や事業展開につながる製造プロセスを高度に確立することが求められており、その実現に向けた技術開発と製造ノウハウの蓄積が重要な課題となっています。また、国の政策においては、経済安全保障の観点からも、国産の技術や部素材を活用したバイオ医薬品等の生産基盤の強化やサプライチェーンの強靭化が求められています。

 

 当社は、遺伝子治療をはじめとする先端バイオ分野において、CDMO事業を通じ、ウイルスベクターなどのプロセス開発、製造、品質評価に関する技術・サービスを提供しています。また、高品質・高機能な酵素などの組換えタンパク質を含むAncillary Materials(AM、製造補助剤)製品群を生産するなど、当社が培ってきた基盤技術を活かした製品・サービスの強化にも取り組んでいます。

 

 現在、当社はこれら重点領域における製造・プロセス開発基盤の高度化を進めており、建設中の新製造施設「遺伝子・細胞プロセッシングセンター3号棟(CGCPⅢ)」(2027年6月末竣工・引き渡し予定)を、将来の成長を支える重要な製造・開発拠点と位置づけています。本共同研究講座では、CGCPⅢをはじめとする当社の製造・開発基盤を支える技術として、安定して高品質な製品を製造するためのプロセス開発手法の確立を目指します。

 

 本共同研究講座では、大阪大学大学院工学研究科と当社双方の強みを活かし、国産リアクターの活用、AIやオミクス解析を用いたデータ駆動型のプロセス設計、分析・評価技術の高度化などに取り組みます。主な研究課題は下記を予定しています。

 

  • ウイルスベクターを中心とする製造プロセス開発技術の高度化
  • スケールアップおよびリアクター特性評価に基づく製造条件設計
  • 分析・評価技術およびデータ活用基盤の高度化
  • AI、数理モデル、オミクス解析などを活用したデータ駆動型プロセス開発
  • 微生物や動物細胞などの宿主を活用した、AM製品群やバイオものづくり分野への応用を見据えた基盤技術の研究

 

 研究体制としては、バイオプロセス工学分野で高い研究実績を有する大阪大学大学院工学研究科の大政 健史教授が、本講座の研究を主導します。また、当社から本講座へ社員を特任教員等として派遣し、研究に参画する予定です。大学の学術的知見と当社の製造・プロセス開発に関する実務経験を密接に結びつけることで、研究成果を実際の製造・開発基盤へ迅速に展開できる体制を構築します。

 

 当社は、事業環境の変化に対応しながら、将来の成長に向けた技術基盤づくりを着実に進めていきます。本共同研究講座を通じて得られる知見を、CGCPⅢで活用する製造・開発基盤の強化に活用するとともに、遺伝子治療、AM製品群、バイオものづくりなどの重点領域への展開を図ってまいります。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

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