タカラバイオ株式会社は、厚生労働省医政局医薬産業振興・医療情報企画課による「次世代バイオ医薬品等創出に向けた人材育成支援事業」に基づき実施される、「バイオ医薬品の専門人材育成に係る実生産スケールでの研修」事業へ参画していることをお知らせします。

 

 本事業は、実生産レベルでの実習によりバイオ医薬品製造技術者を育成することを目的として、一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター(BCRET)によるマッチングを通じて、CDMO等から国内バイオ医薬品企業に人材を派遣し、実際の製造設備等において、実製造に用いるスケールの設備・装置等を用いた実践的な教育プログラムを実行するものです。詳細はBCRETの2025年10月7日付プレスリリースをご参照ください。

<プレスリリース>「バイオ医薬品の専門人材育成に係る実生産スケールでの研修」 の実施について:一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター:BCRET

 

 当社は、国内最大級の製造施設「遺伝子・細胞プロセッシングセンター(CGCP)」を先制的に整備し、AAV(アデノ随伴ウイルス)ベクターや、遺伝子改変T細胞などを含む再生・細胞医療・遺伝子治療分野の多様なモダリティや、それらの製造工程に用いられる遺伝子組み換えタンパク質などの補助剤(Ancillary Materials)の製造に対応したCDMO事業を展開しています。さらに、現在建設中(2027年竣工予定)のCGCP3号棟は、いわゆる「デュアルユース施設」として、有事にはmRNAワクチン原薬やウイルスベクターワクチンなどを製造する体制を構築しています。

 このような中、製造現場で即戦力となるオペレーションを担う人材に加え、GMP運用ノウハウを深く理解し、品質リスクを適切に管理しながら継続的改善を実践できる人材の育成が不可欠です。同時に、品質を最優先とする組織文化の醸成と、製造・品質保証体制の強化は、信頼されるCDMOサービスを提供し続けるための根幹であり、当社ではこれらを最重要課題の一つとして全社を挙げて継続的に取り組んでいます。その一環として当社は、本年9月より本事業へ参画し、GMP製造に携わる社員を中外製薬工業株式会社へ派遣しています。グローバル市場向けバイオ医薬品の製造を担う同社の実生産プラントにて、実際にオペレーションに従事しながら研修を受けることは、国際的な品質基準に沿った運用を学び、当社の製造・品質保証体制をさらに強化するための重要な機会と捉えています。

 

 当社はこうした取り組みを通じてGMP/GCTP製造人材の育成と技術力の強化を図り、CDMO事業の競争力を高め持続的な成長を目指します。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

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