タカラバイオ株式会社は、タカラバイオグループが目指していきたい未来と2050年のありたい姿を表現した「長期ビジョン2050」を策定しました。
当社グループは、「遺伝子治療などの革新的なバイオ技術の開発を通じて、人々の健康に貢献します」を企業理念とし、コア事業である「試薬・機器事業」と「CDMO事業」を通じ、バイオ創薬基盤技術開発を進め、「ライフサイエンス産業のインフラを担うグローバルプラットフォーマー(ソリューションプロバイダー)」を目指してきました。
しかしながら、当社グループを取り巻く環境は激変し、新型コロナウイルス感染症の世界的流行と終息、地域紛争等による地政学的リスクの高まり、世界経済のブロック化の進行などにより、先行きは非常に不透明な状況となっています。
このような状況のなかで、全産業のバイオトランスフォーメーション(注)をチャンスと捉え、当社グループの持続的成長のためには、直線的で一定の速度で進むリニアな成長となるライフサイエンス産業支援領域のみならず、従来の延長線上ではない非連続なクォンタムリープ成長となる新規事業の創出を目指していく必要があると考えています。
いわゆるレッドバイオ:健康/医療分野のみならず、グレーバイオ:環境分野、ホワイトバイオ:工業/エネルギー分野、ブルーバイオ:海洋分野、グリーンバイオ:食料/植物分野といった領域へ活動領域を拡げ、コアコンピタンスであるDNA力(超微量の遺伝子/細胞を解析する技術と高機能・高品質な遺伝子/細胞/タンパク質を大量に製造する技術)をバイオものづくりに活用し、新たな事業領域に進出していきたいと考えています。
2050年度の売上高目標を既存事業であるライフサイエンス産業支援事業で1,000億円とし、バイオテクノロジーにしかできない地球規模の社会課題解決に貢献する分野をターゲットに、新規事業でさらに売上規模を拡大させ、クォンタムリープを実現していきます。
「人間の健康:Human Health」と「地球の健康:Planetary Health」は深く結びついており、私たち自身を含めた地球全体を健康に保ちたいと考え、そのために、バイオテクノロジーベースのイノベーションが「地球の健康」をどのように実現できるかチャレンジしていきます。「長期ビジョン2050」は、タカラバイオグループの未来への「羅針盤」となります。
「タカラバイオグループ長期ビジョン2050」の全体像 (図)

なお、宝ホールディングス株式会社は、本日、「宝グループ長期Vision2050」を発表しています。詳しくは、宝ホールディングス株式会社ホームページをご覧ください。
<語句説明>
(注)バイオトランスフォーメーション
デジタルトランスフォーメーションによる社会の変化になぞらえ、バイオテクノロジーの進化により社会のあり方そのものを大きく変革させていくこと。環境破壊や資源制約といった社会課題の解決と、持続可能な経済成長を両輪で実現することを目指し、(一社)日本経済団体連合会が「バイオトランスフォーメーション(BX)戦略」として提唱している。
この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970
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