タカラバイオ株式会社は、2025年4月10日付で慶應義塾大学先端生命科学研究所(以下、IAB)と、遺伝子解析(ゲノミクス)と代謝物解析(メタボロミクス)の二刀流人材を育成し、地域拠点間の連携によりオミクス解析を推進することを目的として、包括連携協定を締結しました。
本協定により、当社研究員をIABに派遣し、メタボロミクスを中心とした知識・技術を習得し、ゲノミクスとメタボロミクスの両分野に精通した二刀流を実現する人材の育成を図ります。
当社は、滋賀県草津市に拠点を有し、次世代シーケンスを中心とした国内最大規模の遺伝子解析のリーディングカンパニーとして、先端的な技術をグローバルに提供しています。
IABは、2001年に山形県鶴岡市において開設以来、主に代謝物の先端的な解析方法を開発し、メタボロミクスにおいて国内最大規模の研究機関として多くの研究実績を誇っています。

バーチャルオミクス機構
本協定を起点に、地理的に離れた地域拠点間の共創を通じ、インフォマティクス(情報解析)を駆使したデータ解析の連携によって、両者は国内トップレベルのバーチャルなオミクス機構の構築を目指します(図)。ゲノミクス、メタボロミクスの各分野における国内最大規模の解析能力の掛け合わせが、革新的なイノベーション創出と、医療・ライフサイエンスの先端研究分野の包括的な解析アプローチ提供に繋がることが期待されます。また、IAB発ベンチャー企業との連携も図り、新たな解析サービスのラインナップにも注力していきます。
当社は、今後も医療・ライフサイエンス分野のソリューションカンパニーとして、革新的な技術開発に基づく製品・サービスを提供することにより、人々の健康に貢献してまいります。
なお、2026年3月期の連結業績への影響は軽微です。
【慶應義塾大学先端生命科学研究所(IAB)について】
慶應義塾大学が本格的なバイオサイエンスの研究の場として鶴岡タウンキャンパス(山形県鶴岡市)に2001年4月に設置した最先端の生命科学研究所です。メタボローム解析技術など最先端のバイオテクノロジーを用いて、生体や微生物の細胞活動を網羅的に計測し、ビッグデータを解析・シミュレーションして、医療や食品・農作物の品質向上などの分野に応用しています。
この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970
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