タカラバイオ株式会社は、メタジェンセラピューティクス株式会社(以下、メタジェンセラピューティクス)のマイクロバイオーム創薬事業における品質管理体制の構築を支援することについて2025年4月10日付で合意契約を締結しました。
当社は、製薬企業などからバイオ医薬品・再生医療等製品の製法開発から製造までの工程を受託するCDMO事業に取り組んでいます。また、次世代シーケンスを中心とした国内最大規模の遺伝子解析能力を有しており、CDMO事業における臨床開発支援の一環として、次世代シーケンサーを用いた様々な品質試験サービスを提供しています。
メタジェンセラピューティクスは、腸内細菌研究に基づいた医療サービス事業と創薬事業を推進しています。創薬事業としては、経口投与による腸内細菌叢移植(FMT:Fecal Microbiota Transplantation)を可能にする「経口 FMT 医薬品」を開発しています。
FMT医薬品の品質試験において、薬効成分である健康な人の便に含まれる腸内細菌叢の遺伝子解析は重要な役割を担っています。当社は、当該品質試験において、信頼性保証体制のもと、次世代シーケンサーを用いた高品質な腸内細菌叢の遺伝子解析を提供する計画です。FMT医薬品開発をはじめとするマイクロバイオーム創薬事業の品質試験における遺伝子解析を担うことで、マイクロバイオーム医薬品開発を支援してまいります。
当社は、基礎研究から産業応用まで、幅広い用途に応じた遺伝子解析・検査分野の製品開発・提供を通じ、今後もバイオ産業の一層の発展を支援します。
なお、2026年3月期の連結業績への影響は5月に発表予定の業績予想に織り込みます。
【メタジェンセラピューティクス株式会社について】
メタジェンセラピューティクス株式会社は”マイクロバイオームサイエンスで患者さんの願いを叶え続ける”ことをパーパスとして、腸内細菌研究に基づいた医療と創薬でソーシャルインパクトを生み出す、順天堂大学、慶應義塾大学、東京科学大学発ベンチャーです。
名称 |
メタジェンセラピュ―ティクス株式会社 |
本社所在地 |
山形県鶴岡市覚岸寺字水上246-2 |
東京事務所 |
東京都港区虎ノ門1丁目17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階 |
代表者 |
代表取締役社長CEO 中原拓 |
設立 |
2020年1月17日 |
事業内容 |
マイクロバイオームサイエンスを活用した創薬・医療事業 |
URL |
【語句説明】
腸内細菌叢移植(FMT)
健康な人の便に含まれている腸内細菌叢を、疾患を持つ患者さんの腸に移植し、バランスのとれた腸内細菌叢を再構築する治療方法です。
2023年1月からは、潰瘍性大腸炎を対象とした「抗菌薬併用腸内細菌叢移植療法」が先進医療Bとして実施され、2024年8月から消化器がんを対象とした「免疫チェックポイント阻害薬と腸内細菌叢移植併用療法」の臨床試験(特定臨床研究)、2024年9月からパーキンソン病を対象とした「抗菌薬併用腸内細菌叢移植療法」の臨床研究が行われています。
また、メタジェンセラピューティクスでは、潰瘍性大腸炎を対象とし「経口FMT医薬品」の開発を進めています。同開発は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和6年度 「創薬ベンチャーエコシステム強化事業(創薬ベンチャー公募)」(第4回)に採択されています。
この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970
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