タカラバイオ株式会社は、再生医療等製品の開発製造サービスに加え、国内最大規模のシングルユースバイオリアクター~{(注1)}を利用し、数十リットル~3 千リットル級での抗体医薬品を中心としたバイオ医薬品開発製造(CDMO)サービスを開始します。


 日本においては、抗体医薬品分野では世界トップレベルの創薬開発が進んでおり、今後初期開発から上市薬製造において、国内製造の要望が増えることが予想されます。当社は、国内製造拠点である「遺伝子・細胞プロセッシングセンター(CGCP:Center for Gene and Cell Processing)」において、再生・細胞医療・遺伝子治療分野の CRDMO~{(注2)}として、開発・製造・品質試験のワンストップサービス~{(注3)}を提供するとともに、mRNA などの新たなモダリティへもサービス拡大を続けていますが、抗体を中心としたタンパク質製造に対する要望にも柔軟に対応できるよう、バイオ医薬品開発製造サービスを拡大します。 


 2024 年 4 月から開始した 3 千リットルの培養サイズのバイオリアクターと大規模精製プロセス設備を応用し、様々なバイオ医薬品のプロセス開発から GMP 製造および品質試験まで強力にサポートして、当社の CDMO 事業を拡大していきます。  


 本件については、10 月 9 日からパシフィコ横浜で開催される「BioJapan2024」のセミナーで紹介する予定です。

 

日時:10 月 10 日(木) 12:00 - 13:00

場所:パシフィコ横浜  会場:F206 

【語句説明】 


(注1)シングルユースバイオリアクター(S.U.B.) 
使い捨てのバイオリアクターで、主に細胞培養や発酵プロセスに使用されます。従来のステンレス製バイオリアクターと異なり、シングルユースバイオリアクターは使い捨てのバッグやコンテナを使用するため、洗浄や滅菌の手間を大幅に削減できます。 

当社で採用している最大スケールの S.U.B.は、Thermo ScientificTM DynaDriveTMシングルユースバイオリアクターです。本装置は、高い攪拌効率とガス供給能力を持ち、さまざまな細胞培養プロセスに適しています。

※サーモフィッシャーサイエンティフィック社のページ
https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/life-science/bioproduction/single-use-bioprocessing/single-use-equipment/single-use-bioreactors/dynadrive-sub.html

 

(注2) CRDMO 
(Contract Research, Development and Manufacturing Organization) 
CDMO に”Research”の要素を取り入れることで、遺伝子・細胞治療の開発者のために、より強化された開発から製造までの一連を支援する事業を意味します。開発の初期段階(Research フェーズ)から、技術力を有する当社が伴走することによって開発者を支援し、遺伝子細胞治療や遺伝子検査等の開発を促進・加速し、未充足の治療領域へ貢献するビジネスモデルです。


(注 3)ワンストップサービス 
当社は、遺伝子・細胞プロセッシングセンター(大規模 GMP/GCTP 対応施設)において、再生医療等製品に特化した各種セルバンク、DNA/RNA ワクチン、遺伝子治療用ウイルスベクターおよび細胞製剤を、GMP/GCTP に準拠して製造しています。また、同施設内で品質試験や特性解析を行うなど、日本国内最大規模の“ワンストップ GMP 製造サービス”を提供し、臨床開発から上市後の商用生産までトータルでサポートします。詳細はウェブページをご覧ください。 
遺伝子・細胞プロセッシングセンター|タカラバイオ株式会社 (takara-bio.co.jp)

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

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