タカラバイオ株式会社は、操作性を大幅に向上させた検便検査用PCRキット「TaKaRa腸管系病原細菌~{(注1)}遺伝子検出キット (4波長) 1液タイプ」(以下、「本製品」)を、本年6月3日より発売します。

 

 厚生労働省「大量調理施設衛生管理マニュアル」~{(注2)}では、調理従事者等を対象とし、主な食中毒原因菌である腸管出血性大腸菌、サルモネラ属菌、赤痢菌などの検便検査を求めています。検便検査では、培養検査の前にリアルタイムPCRによるスクリーニング検査~{(注3)}が普及しており、多検体を迅速に処理するために一層の効率化が求められています。

 

 今回発売する本製品は、反応液が調製済みの1液タイプで、検体液を添加するだけでPCR検査に使えます。反応液の事前の調製が不要なため、より迅速・簡便に検査が行えます。

 当社は、細菌やウイルスのPCR検査キットを基礎研究、産業分野向けに多く販売しています。今後もPCR検査の迅速・効率化に役立つ技術、製品の開発を進め、食品衛生などの産業分野におけるPCR技術の利用を拡大し、人々の健康に貢献します。

 

(1)腸管系病原細菌とは腹痛や下痢などの病原菌で、腸管出血性大腸菌、サルモネラ属菌、赤痢菌の他、チフス菌やセレウス菌などがあります。従業員の健康管理や集団食中毒の予防のために、腸管系病原細菌の保菌者を調べるための検査が広く行われています。なお、Thermal Cycler Dice Real Time Systemシリーズに対応する、TaKaRa腸管系病原細菌遺伝子検出キット (3波長) 1液タイプも本年中に発売予定です。

(2)厚生労働省「大量調理施設衛生管理マニュアル」(平成9年3月24日付 衛食第85号別添 最終改正:平成29年6月16日付 生食発0616第1号)

(3)リアルタイムPCR検査では、50検体分の検便懸濁液を予めプール(混合)して試験し、陽性と判定された場合は、そのプール検体に含まれる大元の検便検体に対し、それぞれ個別に培養法による検査を行い、最終判定を行います。

 

 

【製品概要】 ※本製品は研究用試薬です

製品名

製品コード

容量

希望小売価格

TaKaRa腸管系病原細菌遺伝子検出qPCR試薬(4波長)1液タイプ

RC151A

200回

150,000円

 

【製品画像】

TaKaRa腸管系病原細菌遺伝子検出qPCR試薬 (4波長) 1液タイプ

【製品情報サイト】

https://catalog.takara-bio.co.jp/product/basic_info.php?unitid=U100009699

 

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テクニカルサポートライン

オンライン: https://www.takara-bio.co.jp/research/support/tsl/index.php

電話: 077-565-6999(平日9時-17時)

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

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