次世代シーケンサー（NGS）解析に用いるFFPE由来 DNAの品質評価用オールインワン試薬を開発

　タカラバイオ株式会社は、ホルマリン固定パラフィン包埋（FFPE）試料から調製したDNAの定量および断片化を評価する、NGS解析のための品質評価用試薬（以下、本試薬）を開発~{(注1)}し、本成果をNGS EXPO 2023（2023年11月15日-16日）で発表します~{(注2)}。

 

　FFPE試料は長期保存が可能なため、臨床・研究分野で生体試料の保存法として広く普及しています。またNGS解析の対象としてもニーズが高い試料の一つです。しかしながら、製作工程で組織固定のために使用するホルマリンが原因でDNAの断片化が生じることがあります。断片化はNGS解析のデータ品質に大きく影響を及ぼすため、FFPE試料のNGS解析にあたっては、事前の品質評価がNGS解析のポイントとなります。

 

　本試薬は、当社の豊富なNGS解析受託の経験をもとに開発され、以下の特長を持ちます。

• リアルタイムPCRによりFFPE標本由来のDNA定量および断片化を評価します。
• 必要な試薬が全て揃った“オールインワン”キット。簡便な操作でNGS解析の工程が改善され、解析成功率を高めることができます。
   

　当社は、基礎研究から産業応用まで、幅広い用途に応じた遺伝子解析・検査分野の製品開発・提供を通じ、バイオ産業の一層の発展を支援していきます。

 

（注1）本試薬は研究用試薬です。販売開始は本年12月を予定しています。

（注2）NGS EXPO 2023 (https://www.ngsexpo.jp/expo2023/session.html) 演題番号P46「FFPEサンプルのDNAの定量および断片化評価」

 

【製品概要】

【製品概要】

【製品画像】

Takara FFPE DNA QC All-in-One Kit

※画像はイメージです。製品の仕様、外観は予告なしに変更する場合があります。

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