タカラバイオ株式会社は、複数の遺伝子を同時に検出するマルチプレックスリアルタイムPCRに最適な研究用試薬「Probe qPCR Mix MultiPlus」(以下、本製品)を2023年11月1日より発売します。

 

 マルチプレックスリアルタイムPCR~{(注)}は、複数の遺伝子を同時に検出することが可能であるため、試薬や機材の節約、同時検出による迅速性、貴重なサンプルの使用量の低減などの特長を有しています。そのため、基礎研究分野の遺伝子研究からウイルスや病原菌などの遺伝子検査分野で汎用されています。一方で、検出する遺伝子の組み合わせによっては本来の検出性能を発揮できないケースがあり、マルチプレックスリアルタイムPCR用の試薬には、高い反応特異性と増幅効率が求められます。

 

 本製品は、マルチプレックスPCR用に反応液の組成を至適化することで、高い特異性と低濃度の検体からの高い増幅効率を両立し、安定した良好な結果が得られます。本製品により、遺伝子研究や検査試薬の開発の効率化が期待できます。

 また、当社は、国内外においても需要が高まっている遺伝子検査市場向けに本製品を利用したカスタム製品の開発・販売を展開します。

 

 当社は今後も、基礎研究から産業応用まで幅広い用途に応じた遺伝子解析・検査分野の製品開発・提供を通じ、バイオ産業の一層の発展を支援していきます。

製品名

製品コード

容量

希望小売価格(税別)

Probe qPCR Mix MultiPlus

RR393S

80回

\9,000

同上

RR393A

400回

\39,000

同上

 RR393B

800回

  \72,000 

【製品画像】

※写真はイメージです。製品の仕様、外観は予告なしに変更することがあります

(説明)

SARS-CoV-2、A 型及び B 型インフルエンザウイルス(FluA/B)および内在性コントロール(IC、ヒト RNaseP 遺伝子)をターゲットとして、マルチプレックスリアルタイムPCRを行った。本製品は高い特異性を示し、他社の同等試薬に比べて低濃度の検体(鋳型)においても安定して高い増幅効率(S/N比)を有している。

検体DNAの濃度 : 0、50、500、5,000 copies/反応

 

 

【語句説明】

(注)マルチプレックスリアルタイムPCR法

一つのリアルタイムPCR反応系に複数のプライマー対を同時に使用することで、複数の遺伝子領域を同時に検出する方法。

 

【製品のお問い合せ先】 

テクニカルサポートライン

オンライン: https://www.takara-bio.co.jp/research/support/tsl/index.php

電話: 077-565-6999(平日9時-17時)

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

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