コンパクトで操作性に優れたPCR装置を新発売

 　タカラバイオ株式会社は、PCR装置（以下、サーマルサイクラー）の新製品「Clontech PCR Thermal Cycler GP」（以下、本製品）を、本年10月17日より発売します。

　サーマルサイクラーは、PCR実験で日常的に使われる装置で、遺伝子研究を行う大学や企業などの研究機関において必需品となっています。

　本製品は汎用機で、一般的に使用される96ウェルタイプながら、従来機と比較して小型・軽量な省スペース設計のため、複数台のサーマルサイクラーを保有し、頻繁にPCR実験を行う研究機関などでの利用に適しています。

　また、シンプルな操作画面により、はじめてPCRを行う方でも直感的に操作できます。グラジエント機能~{（注1）}やタッチダウンPCR機能~{（注2）}など、高性能なPCR反応プログラムも簡単に設定可能です。作成済のPCR反応プログラムは、USBメモリを用いて本製品にコピーして使用可能ですので、同一条件でのPCR実験を行う際に便利です。

【製品の特長】

• 小型・軽量なエンドポイントPCR装置
• 大型カラータッチパネルで直感的な操作が可能
• 高精度な温度制御を実現
• 最大30℃の温度勾配が設定できるグラジエント機能を搭載
• USBメモリによる装置間のプログラム移動が可能

　当社は、基礎研究から産業応用まで、幅広い用途に応じたPCR関連製品やアプリケーションの開発、販売を通じて、ライフサイエンス研究の発展を支援しています。

（注１）反応槽全体で温度勾配を設定し、一度のPCR反応で最適な反応条件を効率的に求めることができる機能です。

（注２）初めの数サイクルのPCR反応の温度をサイクル毎に下がるように設定し、目的遺伝子を特異的に増幅させることができる機能です。

【製品概要】