mRNAワクチン開発用試薬を発売

 

　タカラバイオ株式会社は、mRNA合成を効率的に行うためのmRNAワクチン開発用試薬「Takara IVTpro~{TM} mRNA Synthesis System」、「T7 RNA Polymerase ver.2.0」、「Pyrophosphatase (inorganic)」をいずれも研究用試薬として本日より発売します。

 

　mRNAは、細胞内でゲノムの遺伝情報からタンパク質をつくる際に必要な分子です。近年は、新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンが開発され、新たな創薬モダリティ（治療法）として注目されています。

 

 

＜各試薬の特長＞

 

◆Takara IVTpro~{TM} mRNA Synthesis System

　mRNAワクチン研究に必要な遺伝子構造を有する鋳型DNAを迅速・簡便に作製する試薬と、鋳型DNAからmRNAを高効率に合成する試薬の２種で構成され、合成したmRNAは直ちに各種研究に使用できるように設計されています。また、mRNA合成の反応条件を最適化しているため、当社の従来法に比べ収量が約６倍と、mRNAを高収量に合成できます。

 

◆T7 RNA Polymerase ver.2.0

　RNA合成時の反応条件を最適化することで、当社の従来製品「T7 RNA Polymerase」に比べて反応性が大幅に向上します。

 

◆Pyrophosphatase (inorganic)

　mRNA合成反応時の阻害効果を抑制することで、収量を向上させます。

 

 

　また、mRNAワクチン製造用のGMPグレード酵素の開発も進めており、今後順次発売していきます。

 

　当社は、遺伝子工学、細胞工学研究用製品の豊富な開発経験で培った技術・ノウハウを活用し、mRNAワクチン開発を強力にサポートしていきます。

 

 

【製品概要】