タカラバイオ株式会社は、新型コロナウイルス変異株の変異検出用リアルタイムPCR試薬シリーズに、デルタ株~{(注1)}などにみられるP681R変異~{(注2)}およびミュー株~{(注1)}などに特徴的なP681H変異~{(注2)}を同時に検出する試薬「Primer/Probe P681R/P681H (SARS-CoV-2)」(以下、本試薬~{(注3)})を追加し、本日10月28日より受注開始します。
本試薬は、既に発売している変異検出用試薬シリーズと同様に、RNAを精製することなくダイレクトPCRが可能で、コアキット(PCR酵素ミックスと前処理試薬のセット)と組み合わせて使用します。また、反応確認のための陽性コントロールも発売します。
本試薬と既に発売した「Primer/Probe N501Y (SARS-CoV-2)」(製品コードRC344A)、「Primer/Probe E484K (SARS-CoV-2)」(製品コードRC345A)を併せて使用することで、新型コロナウイルスのミュー株を、その他の変異株と識別することができます。
本試薬は既に発売した関連試薬とともに、各種変異株の推定や新型コロナウイルス感染の疫学調査・研究に役立つものと考えられます。
当社は、今後とも、当社が保有するPCR技術、遺伝子工学技術を通して、新型コロナウイルス感染症対策に貢献してまいります。
(注1)デルタ株、ミュー株などギリシャ文字を使用した変異株の呼称が、WHO(世界保健機構)より2021年5月31日に提唱されました
(https://www.who.int/en/activities/tracking-SARS-CoV-2-variants/)。
WHOでは、デルタ株は「懸念される変異株(Variants of Concern : VOC)」に、
ミュー株は「注目すべき変異株(Variants of Interest : VOI)」に該当します(2021年10月28日時点)。
(注2)新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の681番目のアミノ酸が、野生型ではプロリン(P)であるところ、アルギニン(R)または
ヒスチジン(H)に変異したものです。
(注3)本試薬は研究用試薬です。体外診断用医薬品ではなく、保険適用されるものではありません。詳細は製品情報サイトをご参照ください。
出荷開始日は11月15日を予定しています。なお、本試薬は、群馬パース大学大学院 木村博一教授との共同研究を通じて製品化しました。
【製品概要】
製品名 |
製品コード |
容量 |
希望小売価格(税別) |
---|
Primer/Probe P681R/P681H (SARS-CoV-2) |
RC321A |
100回 |
20,000円 |
Positive Control RNA Set (P681R/P681H) |
RC378A |
各20㎕ |
35,000円 |
【製品画像】
(左)Primer/Probe P681R/P681H (SARS-CoV-2)
(右)Positive Control RNA Set (P681R/P681H)
【新型コロナウイルス変異型検出用試薬(ダイレクト)ラインナップ】
以下のPDFをご覧ください
- 新型コロナウイルス変異型検出用試薬(ダイレクト)ラインナップ (133KB)
【製品のお問い合せ先】
テクニカルサポートラインまでお問い合わせください。
オンライン: https://www.takara-bio.co.jp/research/support/tsl/index.php
電話: 077-565-6999(平日9時-17時)
この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970