タカラバイオ株式会社は、ノロウイルス遺伝子検出用の陽性コントロールDNA「Norovirus (GI/GII) Positive Control DNA」(以下、本製品)を本年6月23日より販売します。
ノロウイルスの遺伝子検査では、食品などの検体中におけるノロウイルス遺伝子の存在量を測定する方法として、リアルタイムPCR_{(注1)}による定量検査_{(注2)}が広く実施され、安定した品質が保証された陽性コントロールが必要とされています。
本製品は、ノロウイルス遺伝子の特定の領域(下図)の配列を含む陽性コントロールDNA、希釈用バッファーから構成されています。陽性コントロールDNAは、遺伝子の定量値が設定_{(注3)}されており、この領域に該当するリアルタイムPCR検出系で用いれば、ノロウイルス遺伝子の定量を正確に行うことができます。
なお、本製品の製品化にあたっては、群馬パース大学大学院 木村博一教授に監修いただきました。
当社は、基礎研究から産業応用まで、幅広い用途に応じた遺伝子解析・検査分野の製品開発・提供を通じ、バイオ産業支援事業のさらなる拡大を目指しています。
(注1) リアルタイムPCR法:PCRでのDNA増幅の過程をリアルタイムで検出し、解析を行う方法です。
DNA増幅過程を連続して観察できるため、より正確な定量ができます。
(注2)定量検査とは、予め濃度が設定されたコントロールを指標とし、サンプル中に含まれる遺伝子量を測定する方法を指します。
(注3)陽性コントロールDNA の濃度は、吸光度によりDNA 濃度を測定し分子量を用いてコピー数に換算する方法で設定されています。
【本製品に含まれる領域とプライマー位置のイメージ図】
本製品の陽性コントロール DNAは、GI:GI.1, M87661 (5093..5671) GII:GII.4, X76716 (1146..1715)の配列を含んでおり、
この領域に該当する各種検出系~{*1,*2}に使用可能です。
*1 厚生労働省 医薬食品局 食品安全部 監視安全課通知「ノロウイルスの検出法について」
(平成15年11月5日付け食安監発第1105001号別添 最終改正:平成25年10月22日付け食安監発1022 第1号)
*2 国立感染症研究所発行「病原体検出マニュアル ノロウイルス(第1版)」(令和元年6月)
【製品概要】
製品名 |
製品コード |
容量 |
希望小売価格 (税別) |
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Norovirus (GI/GII) Positive Control DNA |
RR251A |
50 µL |
30,000円 |
【製品画像】
【製品のお問い合せ先】
テクニカルサポートラインまでお問い合わせください。
オンライン: https://www.takara-bio.co.jp/research/support/tsl/index.php
電話: 077-565-6999(平日9時-17時)
この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970