タカラバイオ株式会社は、再生医療研究に適した、ヒト間葉系幹細胞用培地「Cellartis® MSC Xeno-Free Culture Medium」を、本日より発売いたします。
間葉系幹細胞(Mesenchymal Stem Cell:MSC)は、骨髄、脂肪、臍帯などのヒト組織より採取することができ、様々な細胞へ分化する能力をもつ幹細胞の一種です。ES細胞やiPS細胞と同様に、MSCを用いた再生医療の開発が国内外を問わず精力的に進められています。
MSCを再生医療に利用する際には、ヒト組織より採取後、安全性の高い条件で効率的かつ安定的に細胞を維持、培養することが求められています。
本製品は、このようなMSCの培養に関するニーズに応えるべく、次の様な特徴を有しています。
● 動物由来成分を用いず、細菌やウイルスの感染リスクを低減。
● タンパク質由来のコーティング剤を使用せず、効率的かつ安定的に培養でき、製造プロセスの単純化やコスト削減が可能。
なお、当社は、第17回日本再生医療学会総会(本年3月21日~23日開催、パシフィコ横浜)に出展し、本製品を含む再生医療関連製品・受託サービスについて展示・紹介します。
当社は、近年ニーズが高まっている幹細胞研究分野を注力分野と位置づけ、「Cellartis®」ブランドである幹細胞関連製品のラインナップを拡充し、細胞研究関連製品で3年後に売上高20億円を目指し、事業のさらなる拡大を進めます。
製品名 |
容量 |
製品コード |
希望小売価格 (税別) |
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Cellartis® MSC Xeno-Free Culture Medium |
1 Kit |
Y50200 |
49,800円 |
本製品のご購入、カスタム製品等については、当社営業部営業企画担当(TEL:077-565-6972)までお問い合わせください。
この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970
コーティング剤
細胞を播種する前に培養容器にコーティングしておく、タンパク質などの基質成分のことです。コーティング剤が細胞の足場となり、細胞を培養することが可能となります。