タカラバイオ株式会社は、遺伝子変異をハイスループットで効率的に解析できるMassARRAY®を用いた、遺伝子変異解析サービスを本年12月15日から開始いたします。

 

遺伝子変異は、複数蓄積するとがんを発症する可能性が高まり、また、体質、病気のなりやすさ、薬の効き目や副作用などに影響を与えているといわれており、近年、解析対象として重要性が増しております。今般サービスを開始するMassARRAY®は多検体・多種類の遺伝子変異を対象としたハイスループット解析が可能で、当社は、製薬企業や検査会社、ゲノムコホート研究される方々に有益なサービスを提供いたします。また、お客様のご要望に応じて、解析対象の遺伝子をお選び頂けるカスタムタイプのサービスも提供いたします。当社はMassARRAY®の他、次世代シーケンサー、アレイ、リアルタイムPCRによる遺伝子変異解析サービスを行っており、お客様の多様な遺伝子解析のニーズにお応えいたします。

 

当社は、最先端の遺伝子解析設備・技術を用いて、先端研究から臨床検査まで幅広く遺伝子解析事業を拡大していくことで、CDMO事業の更なる収益向上をはかります。

 

本サービスの詳細、価格やご注文については、当社営業部(TEL:077-543-6116)にお問い合わせください。

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

<参考資料>

 

【語句説明】

 

MassARRAY®

PCR法を活用した簡便なサンプル調製プロトコルと質量分析による検出を組み合わせた米国Agena Bioscience社製のシステムです。96検体或いは384検体について、最大40の遺伝子変異やSNPを一度に解析することができ、多検体且つ多種類の遺伝子変異やSNPを解析するのに適しています。

 

変異解析

同一生物であっても塩基配列は全て同じではなく、個体間でも配列に違いがあることが知られています。遺伝子変異はリアルタイムPCR、アレイ、次世代シーケンサーなどにより塩基配列を解析することで明らかになります。

 

次世代シーケンサー

従来のサンガー法を基にしたシーケンサーとは異なる原理に基づいた塩基配列解析装置で、数百から数億個の塩基配列データを並列に大量取得することができます。次世代シーケンサーとしては、イルミナ社のHiSeqシステムやMiSeqシステム、ライフテクノロジーズ社のIon PGM、パシフィック・バイオサイエンシズ社のPacBio RSIIなどがあります。当社は、各社次世代シーケンサーを取りそろえ、高速シーケンス解析の受託サービスを提供しています。

 

アレイ

アレイに搭載されたDNA領域の遺伝子変異やSNPを解析します。当社は、網羅的に高感度に検出できる比較ゲノムハイブリダイゼーション(CGH)アレイ、遺伝病や様々な疾患との関与が示唆されるコピー数多型(CNV)の異常を検出するCNVアレイ、最大430万のマーカーを搭載し多種類のSNP検出ができるビーズアレイ、96検体をハイスループットで検出できるマイクロアレイなど様々なアレイを用いた受託サービスを提供しています。

 

リアルタイムPCR

PCRでのDNA増幅産物の生成過程をリアルタイム(実時間)で検出し、解析を行います。DNA増幅産物の生成の過程を連続して観察できるため、より正確な定量ができます。また電気泳動を行う必要がないため、解析時間の大幅な短縮が可能となります。