当社のCDMO事業の中核拠点である遺伝子・細胞プロセッシングセンター(滋賀県草津市)が国際製薬技術協会(International Society for Pharmaceutical Engineering, Inc.、以下「ISPE」)より2016年ファシリティ・オブ・ザ・イヤーのファシリティ・インテグレーション部門賞を受賞いたしましたので、お知らせいたします。
 
ファシリティ・オブ・ザ・イヤーは、2005年に設立され、優れた革新的な技術によって設計、建設、運営されている医薬品や医療機器の製造・開発施設に授与されます。この度、当社の遺伝子・細胞プロセッシングセンターが受賞したファシリティ・インテグレーション部門賞は6つある部門賞の1つで、CDMO事業において求められる、多品目の再生医療等製品などを安全かつ効率的に製造できる施設として、設計、運営、環境などの面で調和がとれている点が評価され受賞に至りました。
 
当社は、遺伝子・細胞プロセッシングセンターにて、再生医療等製品の製造開発支援事業であるCDMO事業および自社で臨床開発中の遺伝子治療の治験薬製造を行い、事業拡大させてまいります。
 

この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970

<参考資料>

 

【語句説明】

 

遺伝子・細胞プロセッシングセンター

GCTP(Good Gene, Cellular and Tissue-based Products Manufacturing /GMP(Good Manufacturing Practice)に準拠した製造施設で、2014年10月に稼働しました。遺伝子治療用ベクターや再生医療等製品の製造、安全性試験や品質試験、細胞加工などを行えます。2015年5月には特定細胞加工物製造許可を取得し、医療機関からの細胞加工受託が可能となりました。本施設は株式会社ダイキンアプライドシステムズが設計・施工しました。

国際製薬技術協会(ISPE)

1980年に米国で誕生した世界90か国に22,000名の会員を有する世界最大の非営利教育ボランティア団体。会員は世界中の医薬品・医療機器などのヘルスケア製品の製造に関する専門技術者、規制当局、大学研究機関など広範囲なメンバーで構成され、グローバルなコミュニティを基盤にして、科学に基づく実践的な技術の探索、共有、国内外の人脈の交流などを行っています。
 

ファシリティ・オブ・ザ・イヤー

2005年に設立され、優れた革新的な技術によって設計、建設、運営されている医薬品や医療機器の製造・開発施設が毎年選ばれ、授与される賞です。ファシリティ・インテグレーション部門、イクイップメント・イノベーション部門、オペレーション・エクセレンス部門、プロセス・イノベーション部門、プロジェクト・エグゼキューション部門、サステナビリティ部門の6つの部門賞があります。
 

CDMO事業

バイオ医薬品や再生医療等製品などの製品開発支援サービス事業をCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)事業と呼んでいます。遺伝子導入用ベクターの製造や細胞加工、遺伝子解析、安全性試験などの受託サービスなどが含まれます。