タカラバイオ株式会社は、経済産業省および国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下「AMED」)の平成27年度「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業(再生医療等の産業化に向けた評価手法等の開発)」に係る委託先に採択されましたので、お知らせいたします。
本事業は、再生医療製品等の優れた技術シーズの製品化を促進させるべく、承認審査、適合性評価等に当たって事業者が示すべき安全性等の論拠の作成に資する評価手法の開発を行うことを目的としています。当社は、本事業においてCD19・CAR遺伝子治療をモデルとした安全性、有効性等の評価手法の開発を行います。
当社は、本事業を通じてCD19・CAR遺伝子治療プロジェクトの推進につなげるとともに、今年度の国内治験開始に向けて、準備を進めてまいります。
【委託概要】
事業名 | : | 平成27年度「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業 (再生医療等の産業化に向けた評価手法等の開発)」 |
事業期間 | : | 平成27年度 |
この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970
<参考資料>
【語句説明】
再生医療製品
本事業では、疾患の治療を目的とする製品で、製品中に細胞を含むものを再生医療製品と呼びます。治療を目的としない手術や、治療を目的とするものの最終製品に細胞を用いない製品(バイオ医薬品等)は含みません。
CD19・CAR遺伝子治療
CARはキメラ抗原受容体のことで、あるがん抗原を特異的に認識する抗体由来の部分と、T細胞受容体由来の細胞傷害性機能部分を結合させて作製された、がん抗原を特異的に認識できる受容体です。がん患者から採取したリンパ球に、CD19陽性のB細胞性造血器悪性腫瘍を認識するCAR遺伝子を体外で患者由来のT細胞に導入し、培養によって増殖させた後に輸注により患者に戻す治療で、Engineered T cell Therapyの一種です。