タカラバイオ株式会社は、がん関連遺伝子を網羅的に解析するクリニカルシーケンスサービス「Oncomine™ Cancer Research Panel解析サービス」を本年12月1日より開始いたします。
がんは、複数のがん関連遺伝子に変異が蓄積し、遺伝子の機能が失われることにより、引き起こされます。最先端のがん研究では、患者のがん関連遺伝子の変異情報を解析することで、新たな抗がん剤や治療法の開発に繋がることが期待されています。
本サービスは、国内外の大規模臨床研究で採用実績があり、豊富なデータに基づいた、次世代シーケンサーを用いる解析プラットフォームOncomine™ Cancer Research Panelを用いて、がん関連遺伝子の変異を網羅的に解析するサービスです。これまでの豊富な遺伝子解析の経験で蓄積した当社の技術およびノウハウとサーモフィッシャーサイエンティフィック ライフテクノロジーズジャパン社より技術移管を受けた高精度の解析方法により、がん分野の臨床研究や創薬研究を行う大学、医療機関、製薬企業などに、高品質かつ高精度なクリニカルシーケンスサービスを提供いたします。
当社は、研究分野で培われた遺伝子解析の技術やノウハウを法人向けの産業支援サービスへ展開することで、バイオ産業支援事業の拡大を図ってまいります。
<Oncomine™ Cancer Research Panel 解析サービスの概要>
サービス | 内容 |
---|---|
Oncomine™ Comprehensive Assay | 143種類のがん関連遺伝子を解析するサービス |
Oncomine™ Focus Assay | 52種類のがん関連遺伝子を解析するサービス |
・本サービスは研究受託用です。
・Oncomine™はライフテクノロジーズ株式会社の商標です。
この件に関するお問い合わせ先 : タカラバイオ株式会社 広報・IR部
Tel 077-565-6970
<参考資料>
【語句説明】
クリニカルシーケンス
遺伝子解析を医薬品の開発や治療などの臨床応用につなげることをいいます。
がん関連遺伝子
変異が生じるとがんにつながる遺伝子のことをいいます。
次世代シーケンサー
従来のサンガー法を基にしたシーケンサーとは異なる原理に基づいた塩基配列解析装置で、数百から数億個の塩基配列データを並列に大量取得することができます。次世代シーケンサーとしては、イルミナ社のHiSeqやMiSeq、ライフテクノロジーズ社のIon PGMやIon Proton、パシフィック・バイオサイエンシズ社のPacBio RSⅡなどがあります。当社は、各社次世代シーケンサーを取りそろえ、高速シーケンス解析の受託サービスを提供しています。